こんにちは!今回は仏式葬儀の流れとマナーについて解説していきたいと思います。
葬儀に参列した事がある人は仏式葬儀がどのようなものか大体わかるかも知れませんが、一度も葬儀に参列した事がないという人は仏式葬儀といってもピンとこないかも知れません。
基本的には皆さんが頭の中でイメージするお葬式のイメージが仏式の葬儀だと思います。
ポイント①:仏式葬儀とは?
日本人は無宗教なのか?
仏式葬儀の流れとマナーを解説する前に仏式葬儀がどういうものなのか解説いたします。
日本で最も多い葬儀は「仏式葬儀」と言われています。
しかし、近年の家族葬や直葬の増加により宗教にとらわれない葬儀カタチが増加しつつあります。
その背景には
- お寺離れ
- 経済的問題
- 生活様式の変化
など様々な要因が考えられます。
日本人の場合、宗教法人などに属していない限り、
日常から宗教を意識して生活している人は少ないと思われます。
信仰の自由が保証されている
現在の日本においては
信教の自由は、何人に対してもこれを保障する
引用元:日本国憲法第20条
と定められていますので、どんな宗教を信仰しても自由です。
しかし、多くの日本人が完全な無宗教な訳ではありません。
- 仏教
- キリスト教
- 神道
- 儒教
など様々な宗教観が生活の中に入り混じっていることが伺えます。
実際に、結婚式はキリスト教会で行い、葬儀は仏式、家には神棚があります。
多宗教でも問題ないのは信仰の自由が許されている日本人ならではの感覚だと思われます。
仏式葬儀の歴史
日本における仏式葬儀は本来の仏教の在り方とは異なる存在であるとされています。
仏教が伝来したのは6世紀半ばの飛鳥時代と言われていますが、
仏教の伝来には諸説あるみたいで
- 552年に百済の聖王という人が仏教を伝えた説(日本書紀)
- 538年に仏教が伝えられた説(宮上聖徳法王帝説)
- 458年けいひんという国(インド)から伝えられた説(梁書)
など諸説ありますが、教科書では538年という年号が記載されているようです。
しかし、注意しなければならないのは「仏教=葬儀ではない」という事です。
例えば、位牌はもともと儒教の葬儀で使われていた神主(しんしゅ)というものがルーツになっています。
仏式の葬儀が一般的に広まったのは江戸時代に江戸幕府が定めた檀家制度と言われています。
ポイント②:仏式葬儀の流れ
一般的な仏式葬儀の流れとは?
葬儀の日程は基本的に通夜と告別式の2日間ですが、
火葬場の予約状況によって日数が変わってきます。
基本的にはどの宗教の葬儀も1〜2日ほどの日程で行います。
都心の一部地域では火葬まで7日ほどかかる事もあるようです。
通夜・告別式の流れ
通夜・告別式の式中の流れについてもざっくり解説します。
式進行は主に司会者が行う場合が多いです。
式中の流れはこんな感じで進行していきます。
通夜は開式から閉式まで30分〜1時間ほどで終わります。
通夜の方が告別式に比べて若干早めに終わります。
通夜の開式は午後6時からのケースが多いです。
近年、一般の参列者は仕事の都合から通夜に参列する事が多いです。
故人が会社勤めの場合や参列者が多く見込まれる場合は通夜を行った方がいい事もあります。
告別式はより親しい方が参列しますので、弔辞や弔電を読み上げます。
地域によりますが式中に初七日法要を行う事があります。
人数によりますが告別式は大体1時間30分ぐらいの時間がかかります。
お別れの際にはたくさんの花で棺をいっぱいにして送り出す準備を行います。
花入れが終わったらいよいよ出棺です。
棺を霊柩車へ乗せて火葬場へ出発します。
ポイント③:仏式葬儀のマナー
仏式葬儀のマナーについて解説いたします。
仏式葬儀の特徴は
- 仏式祭壇
- 読経
- お焼香
- 数珠
が主な仏式葬儀の特徴です。これらは他の宗教の葬儀にはありません。
仏式葬儀の服装
仏式葬儀での服装は黒の礼服(喪服)が最も適していると思います。
- 男性であれば黒いスーツ
- 女性は黒いアンサンブルやワンピース
が一般的には葬儀に参列する服装になります。
私個人的には葬儀の服装は黒い〜地味目であればなんでもいいです。
もともと日本の喪服は白だったなんて話もあるので、服装に過敏にこだわる必要はありません。
そんな事より故人や遺族の人に敬意を持って葬儀に参列することに意味があります。
しかし
何でももいいとは言いましたが、人は見た目でその人を判断します。
あまりにもいい加減な服装は失礼になります。
服装とは敬意を表すものなので参列する葬儀に合わせて
礼装がいいのか略礼装または平装がいいのかTPOに合わせて正しく服装を選びましょう。
数珠の必要性
数珠は参列する時に絶対に必要なものでもありません
が
あったらいいかなぐらいだと私は思っています。
人によっては絶対必要という人もいます。
なのでこれもTPOが大切です!
数珠(じゅず、ずず)は、穴が貫通した多くの小さい珠に糸を通し輪にした法具である。
引用元:wikipedia
お経や念仏を唱える際に手にかけて使用します。
珠の数は煩悩を表す数の108個が基本と言われています。
本来は念仏の数を数えるための法具ですが、魔除的な意味合いで使っている人もいます。
お焼香のやり方
お焼香の作法は宗派によって多少異なりますが
1回から3回の間抹香を香炭に振りかけるのが基本です。
お焼香のマナーについては以下の記事を参考にしてみてください。
私のオススメの焼香確認方法は
「前の人を見る」で何とかなります。
こんな感じで、
仏式葬儀の歴史、流れやマナーについて解説しましたが
深追いすると訳がわからなくなると思いますので
なんとなく頭の片隅に知識を入れて置いてください。
以上、まるずみでした!