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家族葬ってどんなお葬式?
今回はこんな方の為の記事です。
本当に安くなるの?
という方に家族葬ってどんな葬儀なのか解説いたします。
家族葬って何?
家族葬とは
名前の通り、家族やその近親者のみで葬儀を行うことです。
“家族葬”という言葉は90年代頃から使われ始めた言葉みたいです。
主な特徴【定義?】
基本的な流れや内容は一般葬とほぼ変わりません。
基本的に家族親戚で葬儀を行うのが家族葬ですが、知人や友人を呼ぶ呼ばないは自由です。
家族葬の定義については「考える葬儀屋さん」でお馴染みの赤城啓昭氏がこんな記事を買いています。”ジャニー喜多川氏の葬式が「家族葬」だった必然”
これからも家族葬の定義が明確になることはないと思います。逆に家族葬と一般葬の境目はどんどん曖昧になっていき、葬儀=家族葬という認識に変化していくのではないかと思います。
密葬とは違うの?
昔の密葬が現在の家族葬ではありません。
密葬は近親者で葬儀、火葬を行った後、日を改めて本葬を行うのが密葬です。
会社の偉い人や著名人が密葬を行うことがあります。
家族葬と密葬の違い
なので、密葬は実質2回分の葬儀を行うようなものなので、お金がかかります。
昨年12月12日に慢性腎不全で亡くなった梅宮辰夫さんは家族葬ではなく”密葬”での葬儀を行っています。「最高のパパでした」梅宮辰夫さん密葬 長女のアンナが涙の挨拶
家族葬のメリットと言われる部分
私自身が家族葬のメリットを考えたのですが、何も浮かびませんでした。
なので、いくつかネットや本でメリットとされている部分をピックアップしてみました。
メリットと言われる部分
- 家族や親い人で故人とのお別れをゆっくり過ごせる。
- 小さい式場や祭壇を使えば費用が安くなる。
- 参列者が少ない分、精神的な面の負担が減る。
- 無宗教、自由葬の選択も出来る。
【メリット①】本当にゆっくり過ごせる?
時間的な部分は、相当な人数(数百人レベル)が参列する場合を除き、葬儀で故人と過ごす時間は家族葬も一般も葬そこまで変わらないと思います。
無宗教や自由葬の場合、お経や焼香の時間も無いので故人と過ごす時間は少し増えます。
【メリット②】費用は安いのか?
家族葬=安い×
家族葬が必ずしも安くなる訳ではないです。
葬儀費用+飲食、返礼品+寺院費用(お墓がない場合、墓地費用もかかります)
家族葬で安くなるのは、主に「飲食、返礼品」の部分です。
祭壇や式場が小さくなれば葬儀費用も安くはなりますが、人数に関わらず同じ式場、祭壇の場合変わりません。
確かに費用が安くなる場合もありますが、これは数やサイズの問題であって家族葬だから安いという理由ではありません。
費用だけを安くするなら家族葬より直葬の方が安いです。
なぜなら、式場も祭壇も式場スタッフも必要ないからです。
【メリット③】精神的な負担が減る?
参列者が少ない分、気を遣う場面は減ります。
精神的に楽かというと、家族を亡くした悲しみは変わりません。
家族だけで過ごした方がいい人もいれば、大勢の方に参列して賑やかな方がいい人もいますので、家族葬によって精神的な負担が減るかどうかはわかりません。
【メリット④】無宗教・自由葬ができる?
これも家族葬だからできる訳ではなく、菩提寺や納骨先の問題が解決している人は無宗教でも自由葬でも葬儀を行うことができます。
これも家族葬のメリットに当たらないと思います。
家族葬のデメリットと言われる部分
デメリットと言われる部分
- 葬儀以外での弔問客が増える可能性がある。
- 参列者が少ない分、香典も減る。
- 葬儀に参列したかった人が参列できない。
【デメリット①】葬儀以外の弔問客が増える?
親戚以外の人が自宅に挨拶に来る人はほとんどいないです。来るとしてもごく親しい友人ぐらいなので、ストレスになるほど自宅に弔問されることはないと思います。
供物や香典(現金書留)が届くことはあります。
【デメリット②】香典が減る
確かに参列者が減る分頂く香典は減りますが、用意する料理や返礼品も減りますので、家族葬を前提に葬儀を行うのであれば、大きなデメリットではないです。
【デメリット③】参列したい人が参列出来ない
参列したい人が参列できないのはデメリットだと感じます。故人に家族以外の親しい関係の方がいて、葬儀に参列したい方もいると思われます。連絡をとるのは難しいですが、家族葬にしても出来る限りお知らせはされた方が良いと考えます
このように家族葬は定義がはっきりしないのでメリットもデメリットもほぼありません。
葬儀の5つの役割
葬儀には5つの役割があるとされています。
このプロセスで大切なのは「心理的役割」と「物理的役割」だと私は思います。
「物理的役割」はもちろん遺体を火葬することです。「心理的役割」は故人の死を受け入れ悲しみやストレスを癒すことです。
井上理津子氏著の「葬送の仕事師たち」でこんな風に書かれています。
お葬式ができず、遺体もみられなかったために、長い間、母の死を受容できないでいた・・・・・
引用元:井上理津子氏著の「葬送の仕事師たち」
これは日本ヒューマンセレモニー専門学校理事の竹内恵司氏の体験談である。前橋大空襲で母を亡くし、葬儀をすることが出来なかったために20年もの間、母の死を受け入れることが出来なかったとあります。
葬儀に参列できないということは、故人の死を受容できないという事にもなり得ます。家族と知人友人では立場が違うかもしれませんが、故人を弔う気持ちを家族葬によって拒否してしまうのはその方達の気持ちが報われないとも思います。
だから、家族葬だから家族だけという概念は不要ではないでしょうか。
結論、家族葬だからって安くはない
なぜなら、一般葬と家族葬は基本同じだからです。
葬儀の「故人を弔う」「遺体を火葬する」という部分は一般葬だろうが家族葬だろうが直葬だろうが変わりはないと思います。
その時の経済事情や年齢、環境によってお葬式のカタチは人それぞれです。
しっかり家族で話し合って「いい葬儀屋さん」に巡り合えれば自然といい葬儀を迎えることができます。それには事前相談や葬儀屋の比較はとても大切です。