お葬式のブログ管理人のずうです。
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さて、3月といえば春のお彼岸です。
今回はお彼岸の意味や準備方法について解説したいと思います。
せっかくなので是非この機会にお彼岸の時期を覚えて
お彼岸を身近に感じていただけると幸いです。
2021年春のお彼岸はいつ?
3月は「転勤」「卒業」「期末決算」などなにかと忙しい時期ですが、
春のお彼岸もお忘れないようにお願いします。
お彼岸と言われても「お葬式」「お墓」「仏壇」に縁のない人にはピンとこないかもしれません。
春のお彼岸は「春分の日」
「春のお彼岸」は、春分の日(3月20日)を中日として前後3日間の合計7日間を「彼岸」と言います。
なぜ、お彼岸が7日間なのかについては「お彼岸とは?」で解説します。
お彼岸の7日間には名前がついている日があります。
- 3月17日・・・彼岸入り
- 3月20日・・・中日
- 3月23日・・・彼岸明け
お彼岸に入る日(3/17)を彼岸入り、真ん中の日(3/20)を中日、最後の日(3/23)を彼岸明けと言います。
お彼岸=春分の日
と覚えておけばOKだと思います。
ちなみに、9月には「秋のお彼岸」があります。
「秋のお彼岸」は秋分の日(9月23日)を含む前後3日間の7日間です。
お彼岸は毎年「3月の春分の日」と「9月の秋分の日」だと覚えておきましょう。
お彼岸とは?
彼岸とは、本来「あの世」の事でお墓参りをする習慣の事ではありません。
お彼岸は日本独自の文化で、海外の仏教国にはない文化です。
日本ではお彼岸にお参りをしてご先祖さまに感謝しましょうという習慣として定着しています。
お彼岸をとてもわかりやすく言うとあの世にいるご先祖さまを偲ぶ期間です。
基本的には仏教の考えをもとにした習慣ですが、古来からある日本の神道の影響も受けている文化とも考えられています。
お彼岸が7日間ある理由(ワケ)
お彼岸が7日間あるのには六波羅蜜(ろくはらみつ、ろっぱらみつ)が関係しています。
- お彼岸の中日(春分・秋分)は先祖に感謝する日
- 前後の3日間は修行を行う期間
とされています。
六波羅蜜とは、仏になるために必要な6つの修行のことです。
- 布施(ふせ)「見返りを求めない応分の施しをさせていただくこと」
- 持戒(じかい)「高度な常識を持ち、瞬時瞬時に自らを戒めること」
- 忍辱(にんにく)「如何なる辱めを受けても、堪え忍ぶこと」
- 精進(しょうじん)「ひとときも無駄にすることなく日々誠心誠意尽くすこと」
- 禅定(ぜんじょう)「冷静に第三者の立場で自分自身をみつめること」
- 智慧(ちえ)「仏様の智慧のこと」
(出典:六波羅蜜寺「六波羅蜜とは」)
この6つの修行を1日に1つ行うことで悟りの境地に近づけると言われています。
なぜ、お彼岸は春分の日なのか?
お彼岸がこの2つの期間に行われるのは、日本人の文化や生活習慣とも大きく関わっています。
春分の日(3月20日or21日)は1年間で太陽が真東からのぼり真西に沈み昼夜がほぼ同じ時間になると言われています。
(実際には昼のほうが十数分ぐらい長いらしいです。)
なので、この世(此岸)とあの世(彼岸)が最も近づく期間とされています。
この時期に西の浄土におもいをはせる事で、、、、自らを悟りの境地へ近づく事ができます。
お彼岸って何をやるの?
本来であれば修行を行う期間とされていますが、
お盆と違い期末の忙しいタイムングで長期休暇をとって六波羅蜜に励むワケにもいきません。
お彼岸に何をやったらいいのかわからない人もいると思うので
そんな人のためにお彼岸にやる事をいくつか紹介します。
お彼岸にやること①:仏壇の掃除
家に仏壇がある人は仏壇の掃除をしましょう。
仏壇によくお線香をあげる人は結構灰が飛び散っていたりします。
濡れた布などで拭き取りましょう。
仏壇や仏具を拭く時にいくつか注意点があります。
- 普段使っている布巾は使わない
- クレンザーは使わない
普段使っている布巾(キッチンやテーブル)は油分が付いているのでやめましょう。
クレンザーは傷がついてしまう可能性があるのでやめましょう。
また、布巾はマイクロファイバーなどの柔らかい素材がおすすめです。
香呂の中には線香の端が残っていますので、取り除いてあげましょう。
あくとりやザルのような網状のものがあると便利です。
せっかくの機会なので、仏壇の中まで念入りに掃除すると言う人は
仏壇の中の仏具を取り出す前に写真を撮っておくと元に戻す時、
わからなくならないのでおすすめです。
掃除が終わったら最後にお香、花、食べのもを供えてあげましょう。
お彼岸にやること②:お墓参り
お彼岸にやることといえば、お墓参りという人は多いかもしれません。
以下、お墓参りで主にやることです。
- 草むしり
- ゴミ拾い
- 墓石磨き
- 線香、花束、食べものを供える
難しいことはやりませんが、なかなかお墓にいく機会が少ない場合、
雑草が生い茂っていたり、墓石に苔が生えていたりと大事になってしまう可能性もあります。
そのため、お墓参りの準備はしっかりしていきましょう。
- 供え物(花束、食べ物、線香)
- 手桶、バケツ
- 雑巾
- たわし
- ゴミ袋
- 軍手やゴム手袋
手桶は霊園やお寺にあるものでも大丈夫ですが、
同じ時期に多くの人がお墓参りに訪れるので、手桶の数が足りないこともありえます。
手桶やバケツを持参した方がスムーズにお墓参りができると思います。
何を供えればいいのか?
お彼岸の供え物といえば「おはぎ」や「ぼた餅」が定番です。
「おはぎ」と「ぼた餅」は名称が違いますが実は同じものです。
お墓参りで供えて置いていおけるものは基本的に花束のみです。※霊園やお寺による
供えた食べ物はその場で食べるか持ち帰るようにしましょう。
なぜなら、食べ物は残しておくと野生動物に荒らされたり、
傷んだ状態で何日も置いてあると霊園の景観が悪くなってしまいます。
花束はスーパーなどで売っている500円くらいの花束でも十分ですが、
それでは少し味気ないきもする、、、でもどんなお花を供えていいかわからないという方は
こちらのサイトを参考に季節の花をお供えしてみてはいかがでしょう。
もし、お花を花屋さんに注文する予定の人は早めの注文がおすすめです。
なぜなら、お彼岸は全国共通の行事なので、直前の注文だと
- 花の在庫がない
- 好みの花がない
- そもそも対応できない
と言う可能性もあります。早め早めの準備が大切です。
忙しくてお墓参りをする時間がない方にはお墓参り代行サービスもあるので利用してみるのもいいかもしれません。