【葬祭ビジネス今後の見通し】葬祭業界最大手!燦ホールディングス(公益社)ってどんな会社?2021年3月期決算発表!

葬儀ビジネス

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今回は、葬祭業最大手である公益社の持株会社である燦ホールディングスについて解説したいと思います。

今回の記事のポイント
  • 燦ホールディングスってどんな会社
  • 燦ホールディングスの主な事業
  • 燦ホールディングスの売上や収益について

燦ホールディングス株式会社とは

まず、燦ホールディングスが一体どんな会社なのか解説いたします。

会社概要

燦ホールディングスは、2004年10月に公益社の持ち株会社として設立しました。

2021年現在、葬祭業では数少ない東証一部上場の企業になります。

公益社は、1994年に葬儀社として初めて上場(当時の東証二部)した企業になります。

発祥は大阪で、現在は大阪と東京に本社を構える、葬祭業界の最大規模の葬儀社グループです。

  • 年間施行件数1万件以上!
  • 直営の施設を40箇所以上運営!
  • 従業員数も700名以上在籍!
企業名燦ホールディングス株式会社
東京本社
大阪本社
東京都港区青山1-1-1 新青山ビル西館14F
大阪市北区天神橋4-6-39
設立1944年10月2日(創業1932年8月)
資本金25億6,815万円
代表取締役会長
代表取締役社長
野呂 裕一
播島 聡

公益社以外にも吸収合併を行い、葬儀から関連サービスまで広範囲の事業展開をしています。

グループ会社
  • 株式会社公益社
  • 株式会社葬仙
  • 株式会社タイル
  • エクセル・サポートサービス株式会社
  • ライフフォワード株式会社

沿革(公益社を含む)

公益社(現:燦ホールディングス)は昭和7年創業時から今も変わらない社名を使っています。

1932年初代社長村上隆祐によって㈱公益社が設立
1994年大阪証券取引所新二部に株式上場
東京に事業所を開設関西自動車販売㈱を設立
2000年東京証券取引所市場第二部に株式上場
2004年燦ホールディングス㈱に商号変更
2005年㈱葬仙の全株式を取得
2006年㈱タルイの全株式を取得
引用元:燦ホールディングス株式会社「沿革」

上記はかなりざっくりとした沿革ですが、公益社は毎年のように会館や事業所を積極的に開設し事業拡大を行ってきました。

主な事業内容

公益社は葬儀専門系の葬儀社になります。

燦ホールディングスの主な事業内容
  • 葬祭事業
  • 生花販売事業
  • 一般貨物(霊柩)自動車運送事業
  • 保険代理業
  • 仏壇・仏具販売

新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、オンラインサービスへ注力を行なっています。

オンライン配信できるサービス(「葬儀へのリモート参列サービス」)のご提供や、従来各葬儀会館で実施していたセミナーに替わる「オンラインセミナー」や、非対面での事前相談をご希望の方への「オンライン相談」の実施など、新たな取り組みも開始しております。

引用元:燦ホールディングス株式会社「トップメッセージ

葬儀の施行件数は増加しているが、葬儀施行単価については10%以上低下し、葬儀の簡素化や小規模化の影響は大きいことが伺えます。

仕事量は増えているけど、売上は下がっている状況になっています。

2021年3月期決算の内容

決算の概要

続きまして、2021年5月13日に発表された2021年3月期決算の内容を見てみたいと思います。

結果は、前年度から減収・減益と厳しい状況は変わらず。

売上と利益ともに10%以上の減収となり、回復の目処は未だに不透明なままの状態が続くでしょう。

当期(前期比率)前期
売上高188.6億円(▲11.3%)212.8億円
営業利益25.5億円(▲17.5%)30.9億円
経常利益25.3億円(▲17.2%)30.6億円
決算のポイント
  • 引き続き新型コロナウイルスの影響は大きい
  • 通期はマイナス成長見込み
  • 参列者の減少による葬儀単価の減少

燦ホールディングス全体として、葬儀の施行件数は3.5%増加しました。このことからも葬儀単価減少の影響は大きいことが伺えます。

燦ホールディングスグループでは、新型コロナウイルスの感染対策も踏まえ、オンラインサービスにも注力していています。

  • 葬儀へのリモート参列サービス
  • オンラインセミナー
  • ライフエンディングポータルサイト運営

などの事業に取り組み顧客獲得を狙っています。

セグメント別の売上

燦ホールディングスグループは4つのセグメントに分かれています。

  • 公益社グループ
  • 葬仙グループ
  • タイルグループ
  • 持株会社グループ

売上のほとんどは公益社グループが占めています。やはり、公益社を含む主力グループの売上減少幅は大きく、前年度と比べて10%以上マイナスになっています。

公益社グループだけでも22億円の売上が減少している!(というかほぼ公益社、、、)

当期売上前期売上
公益社グループ154.4億円176.1億円
葬仙グループ12.6億円14.4億円
タイルグループ17.4億円18.1億円
持株会社グループ4億円4億円
188.6億円212.8億円

公益社グループ

関西圏、首都圏での一般葬(5百万円以下の葬儀)の施行件数は増加、大規模葬儀の件数は前期比で半減!これが大きく影響しています。

  • 売上高は154.7億円(前期比▲12.3%)
  • 利益は9.8億円(前期比▲43.5%) ※ライフフォワード(株)の損益を含む

葬仙グループ

葬仙グループも葬儀件数は増加しましたが、葬儀単価減少によって減収・減益となります。

  • 売上高は12.6億円(前期比▲12.6%)
  • 利益は0..3億円(前期比▲11.8%)

タイルグループ

タイルグループは、前期と比べると減収ですが、コストカットにより増益となっています。

  • 売上高は17.4億円(前期比▲3.8%)
  • 利益は3.2億円(前期比 1.3%)
セグメントまとめ
  • 葬儀単価の減少により減収
  • 今後も増収は厳しい、、、かも

詳しくはこちらから確認してみてください。

まとめ:今後の見通し

2022年3月期業績予想

2022年3月期予想2021年3月期
売上高197.6億円188.6億円
営業利益25.7億円25.5億円
経常利益25.4億円25.3億円

新型コロナウイルスの感染拡大の影響による厳しい状況は今後も続きそうです。(葬祭業界全体)

コロナ収束後についての見通しはかなり不透明な部分が多いです。なぜなら、コロナの収束が葬儀単価UPに繋がるとは限らないからです。

コロナ収束=葬儀単価UP???

しかし、葬儀の施行件数は増加しているので、生産性の向上やコストの見直しによる利益率UPには期待十分かと思います。

今後のポイント
  • 新型コロナの収束
  • 葬儀の施行件数は増加傾向
  • コストカットによる利益率UP
  • 新規事業への投資(ライフフォワード)

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