【葬儀の必要性】葬儀を選ぶ時に考えるべき重要なポイント

お葬式のこと

こんにちはお葬式ブログのまるずみです。

世の中にはこんな声があります。

「葬儀なんかいらいな」「お墓はいらない」

派の人と

「葬儀はしっかりやるべき」「お墓にはいるのが当たり前」

派の人の真逆の意見があります。

どちらの意見も間違いではありませんので、
いろんな宗教がある様に色んな考えがあっていいのだと思います。

この記事ではどっちが正しいとか、間違っているという結論は準備していません。

この記事を読んで
  • 「なぜ、葬儀が要らないのか。」
  • 「なぜ、葬儀が必要なのか。」


を考えていただけると幸いです。

なぜ、葬儀は要らないのか

葬儀には一昔前から「葬儀不要論」というものがあります。もちろん葬儀を行わず、火葬のみで葬儀を済ませる事です。その延長線上には「お墓も要らないよね」という声もあります。

では、なぜ葬儀は要らないという人がいるかというと

  • 面倒
  • お金がかかる

というのが本質的ななところだと思います。

著名人の中にも「葬儀不要論」というものを唱えている人もいます。

政治家の中江兆民夏目漱石は自身の葬儀について不要と述べていた事は有名なところであります。夏目漱石は自身の小説「倫敦塔」でこう述べています。

余は死ぬ時に辞世も作るまい。死んだ後は墓碑も建ててもらうまい。肉は焼き骨は粉にして西風の強く吹く日大空に向って撒き散らかしてもらおうなどと入らざる取越苦労をする

という記述があります。

しかし、実際には直葬を選択する人は5%ほどでかなり少数であり、9割を超える人が一般葬や家族葬を行っているというのが事実であります。

実際に夏目漱石の葬儀については、本人の意に反して盛大に執り行われ、お墓も立派なものが建てられたそうです。

自身と家族の葬儀によって異なる価値観

アンケート調査によると、自身の葬儀と家族の葬儀の選び方には違いがあります。

  • 自身の葬儀は簡素でかまわない

という回答だが、いざ家族の葬儀になると

  • 家族の葬儀はしっかり行いたい

という回答に変わってしまうのです。

これは人間の持つ本能的な事が影響しているのかもしれません。

人間は今のような文明が発展する前から亡くなった家族仲間を弔う習慣があったとされています。

つまり、家族の葬儀をしっかりと行いたいというのは当たり前の感情なのです。

葬式不要論が的外れといえるこれだけの根拠

しかし、まあ自身の葬儀を盛大に行ってほしいと言い残す人も少ないかもしれませんが、自身と家族では葬儀の価値観が違うというのは間違いありません。

これが夏目漱石のような葬儀のカタチにになるのだと思われます。

実際の相談でも「故人は簡単な葬儀でいいと言っていたのですが、、、」と相談を受けることもしばしば、私は故人の意思は尊重しつつ、遺族や周囲の人に相談することをおすすめしています(なんとも曖昧、、、)。

一般的に葬儀が家族だけで完結するケースはまだまだ少なく、故人の付き合いや親族も関わってきます。葬儀を遺族の独断だけで行った場合に、親族間や菩提寺とトラブルになるケースもあるからです。

冠婚葬祭でのトラブルというのはなかなか忘れられないもので、絶対に避けるべき事項だと私個人的には思います。

このようなケースを避けるためにも生前から家族同士で葬儀のカタチについてしっかり話し合うべきだと思います。自分たちでは話し合いが進まない場合は事前相談を行いましょう。

家族間での葬儀の価値観を話し合い、お互いが納得行くカタチの葬儀を行えるようにしておきましょう。

ここまでのまとめ(結論)

人には

  • 自身の葬儀は要らないという意見と
  • 家族の葬儀はしっかり行いたいという

二律背反の意見が共存しているのです。

では葬儀を選ぶのにどうしたらいいのかを以降解説します。

葬儀を選ぶ時の判断材料

では実際になにを基準に葬儀を選べばいいのかというと、葬儀を選ぶ時の判断材料は以下の2つです。

  1. 自身の状況(菩提寺、お墓、付き合い)
  2. 経済状況(葬儀にいくら使えるか)

この2つのポイントを抑えることで葬儀の全体像を掴むことが出来ます。

自身の状況について

自分が死ぬ時どんな状況かは誰もわかりません。しかし、菩提寺やお墓の有無を確認しておくことは出来ます。地方田舎の方だと先祖代々のお墓がどこにあるのか知っている人も多く、親戚の人に聞けば大体わかるとは思います。

しかし、都心に住んでいる人の場合、核家族化によりお墓もなく菩提寺もない、または実家(田舎)の方にはあるにはあるけど遠くてとてもそこには、、、という家族も年々増えているようです。

なので「自身の葬儀に関する状況についてほぼわからない」という人や家族は今後更に増えていくでしょう。そのような人の為にも葬儀社ならびにお寺は間口を広げて事前相談を呼びかけていくべきだと思います。

しかし、そのような状況がデメリットだけかというとそんなこともないです。逆にお墓がないや菩提寺がない分、縛りがないので選択肢の幅が自由であるというメリットがあります。

葬儀やお墓に関する情報は書籍やネットに溢れているので、そこから最適な情報をピックアップするのも骨が折れる作業です。ネットで情報も調べつつ実際に葬儀屋さんに相談してみることをおすすめします。

経済状況について

葬儀には当然お金がかかります。それも結構な金額がかかります。

普通に式を行えば50万円〜とか、火葬(直葬)でも10万円そこそこなので葬儀にお金がかかるのは事実です

葬儀費用の全国平均は121万円、更に返礼品や飲食費、お布施などを含めると190万円かかるという調査もあります。この金額にお墓の費用は含まれていませんので更に数十万〜百万ほどの費用が上乗せされます。

しかし、平均値というものは世論とはズレる傾向があるので、よくある世帯の平均貯金のアンケート調査もいやいやと言いたくなるような数字が多い気がします。なので中央値で考えればもっと低い金額になる事は十分に考えられます。

また、葬儀関連のアンケート調査の場合、対象者が数百名〜数十名程度なのでこの葬儀費用121万円もあまり当てにならないというほうが事実でしょう。つまり、葬儀費用に関する正確な指標は存在しないとも言えます。

現状で最も比較検討しやすいのはいわゆるネット系の格安葬儀サイトの類でしょう。今では多くの企業が参入しネット上で価格競争が起こっています。

ネット系の葬儀サイトには否定的な意見も多くありますが、手軽にい調べられてある程度の内容と金額の目安は付きやすいので消費者協会やらのアンケート調査より全然身近な設定金額になっています。

ここで何が言いたいかと申し上げますと、最も指標にできるのは自身の経済状況というわけです。

  • 葬儀にはいくらかかって
  • いくらなら支払いできるのか

という感じで葬儀を選ぶのが一番現実的な方法だと思います。

先程も述べましたが、実際に葬儀を依頼する時のことを考えるとネットだけの情報だと信憑性や詳細がわからない事もあるので、いくつかの葬儀社へ事前相談をするのが無難な選択です。

直接葬儀社へ事前相談をすることにネガティブなイメージを持っている人も多いかもしれませんが、いつか必ずどこかしらの葬儀社へ葬儀を依頼する日がくるのですから前もって下調べをしておいて損な事は一つもありません。

ぜひ葬儀の事前相談をましょう 。何回も事前相談、事前相談といいますがそれが大切なんです。葬儀の最終的な判断をするのは遺族【喪主】です。故人でも葬儀社でもありません。

さまざまな選択肢から冷静な判断ができるのは何かが起きた時ではなく、何気ない毎日にこそ選択の自由というのは潜んでます。

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