葬祭企業の決算から読み解く葬儀業界の今と未来|株式会社ティア2021年9月期 第2四半期決算編

葬儀ビジネス

こんにちは、お葬式のブログです!

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今回ピックアップさせていただく企業は「株式会社ティア」です。

株式会社ティアは愛知県名古屋市に本拠地を構える葬儀専門系の葬儀社です。

年間の売上高は119億円(2020年9月期)!

葬祭業界では数少ない東証1部上場企業になります。

今回の記事でわかること
  • 2021年9月期決算概要
  • 今後の見通し

葬儀社の決算を読み解くことで、葬儀業界の現状や今後の見通しについて解説したいと思います。

2021年9月期 第2四半期決算概要

経営状況

経営状況は、売上・利益ともに昨年同期から更にマイナスになっています。

大幅なマイナスではないものの、営業利益・経常利益については昨年度の大幅減少から更にマイナスなので厳しい状況に変わりないと思われます。

もともとコロナウイルス感染拡大以前から葬儀規模縮小の兆しはあり、葬儀単価の減少が懸念されていましたので、一概にコロナウイルの感染拡大だけが減収減益の原因ではないと考えられます。

2021年9月期 第2四半期2020年9月期 第2四半期
売上高6,385(百万円) ▲4.3%6,671(百万円) ▲0.3%
営業利益733(百万円) ▲2.2%749(百万円) ▲24.0%
経常利益723(百万円) ▲2.9%745(百万円) ▲24.3%

葬儀の件数は年々増加傾向にありますが、葬儀単価の減少は売り上げに大きく影響しています。

セグメント別経営状況

葬祭事業

葬儀件数は、既存店や開館増加に伴い6,564件(12%増加)。

葬儀単価は、法要料理の販売減少により13.1%の減少。

売上高は61億85百万円(同▲4.2%) 

営業利益は11億38百万円(同▲8.5%)

フランチャイズ事業

加盟店は前年同期から5店舗増加。

FC向け物販は増加。前年同期に計上した加盟料が反動減。

売上高は2億円(同▲5.9%)

営業利益31百万円(同▲40.1%)

売り上げのほとんどを葬祭事業に依存しているため、葬祭事業の経営状況が今後更に悪化した場合、経営方針の変更も考えざるおえないかもしれません。

今後の見通し

行き先の不透明感は未だに拭えない、、、

当社グループは顧客満足度の向上を図るべく「明瞭な価格体系による葬儀費用の明確化」「徹底した教育によるサービスの向上」「ドミトナント出店による利便性の向上」戦略の基本方針とし、直営・フランチャイズ出店による徹底した差別化戦略を展開しております。

出典元:株式会社ティア「2021年9月期 第2四半期決算短信」

通期の業績予想については据え置き。

2021年9月期決算予想
(2020年10月1日〜2021年9月30日)
売上高12,400百万円(4.0%)
営業利益730百万円(22.6%)
経常利益710百万円(20.9%)

2021年9月期 第2四半期決算短信(日本基準)

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